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雨と生きる住まい<br>──環境を調節する日本の知恵

INAXミュージアムブック

雨と生きる住まい
──環境を調節する日本の知恵

本体価格 1,500円
体裁 B5判・並製・64頁
ISBN
978-4-86480-905-4

2014年11月発行

日本は世界の中でも降水量が飛び抜けて多い地域に位置しています。雨に接することが多い生活が、雨の細かな違いを捉え、言葉や文学、絵画の中の表現を高度に発達させ、親しむ術を体得させていったのかもしれません。
雨は人が生きていくうえで欠くことのできない恵みですが、反面、時には命を脅かしたり、多湿が悪影響をもたらしたりもします。古来、人々は大雨・長雨、湿気に備えて、安心して暮らせるための仕組みを考え、それを建築の中に活かしてきました。茅葺や瓦葺の屋根の傾斜は、その材料を使用しても雨が家屋に侵入することなく、流れやすくするための勾配です。茅葺、檜皮葺、杮葺、瓦葺などの屋根、あるいは雨よけの工夫、庇・縁側・雨戸の発達など、日本の家は雨が形作ったとさえいえるでしょう。本書は、1万年以上におよぶ住まいの歴史から、そうしたさまざまな雨への知恵と工夫を見ていきます。

■目次

□日本家屋、雨と多湿を凌ぐ知恵 安藤邦廣
雨露を凌ぐ──「雨」と内なる雨「湿気」
「雨」を流すための屋根──茅葺、檜皮葺、杮葺、瓦葺
床が持ち上げられた家──高床
屋根にかぜを通す──破風
雨を遠ざける──軒、庇、縁側
家の合羽──したみ、雨除け板
左右に動く、開放するための戸──引き戸、雨戸
いつでも葺き替えられる屋根──置き屋根
浸透させながら流す──排水溝、雨樋
近代から現代、そしてこれから

□檜皮葺・杮葺 原田多加司
屋根の形の特徴
葺き方に見える雨仕舞の知恵
雨からみた代表作

□瓦葺 金子智
瓦のはじまり
日本の瓦の種類としくみ
雨という視点から瓦を見る

□「雨」と土地の生態文化 齋木崇人

□描かれた雨と見えない雨 安村敏信

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