展覧会/イベント

LIXILギャラリー企画「クリエイションの未来展」について
LIXILギャラリー企画「クリエイションの未来展」では、日本の建築・美術界を牽引する4人のクリエイター、清水敏男(アートディレクター)、宮田亮平(金工作家)、伊東豊雄(建築家)、隈研吾(建築家)を監修者に迎え、独自のテーマで現在進行形の考えを具現化した展覧会を開催しています。

「クリエイションの未来展」の第 18 回目となる今回は、金工家の宮田亮平氏監修による『「工藝」とは...』を開催します。本展では、監修者である宮田亮平氏と、重要無形文化財保持者 2 名を含む現代を代表する工芸作家合計 12 名による、陶芸、染織、漆芸、金工、木竹工、截金(きりかね)の作品 12 点を展示します。


展覧会の見どころ
今日の工藝から、明日の工藝へ
日本の工藝は、伝統の技術を継承し、時代の叡智に育まれて、常に新しい表現を創造してきました。南北に長い日本列島の自然は豊かな素材を生み出し、人々は多様な嗜好を持ち、工藝は目的、用途、技術、芸術性などの要素を造形によって実現することで、作り手から使い手へと人々に愛されてきました。
監修者で金工家の宮田氏は、これまで様々な表現や展開を見せる多彩な金工作家を幅広く紹介してきました。今展ではさらに分野を超えた展覧会を開催します。会場では、陶芸、染織、漆芸、金工、木竹工、截金(きりかね)の分野で活躍している、重要無形文化財保持者 2 名を含む、作家 12 人の作品 12 点を展示します。今日の工藝から、明日の工藝へとつなぐ珠玉の名品をご覧ください。


監修者からのコメント
「工藝」とは...
長い歴史の中で独自の進化を遂げた日本の工藝は、自然を生かした多彩な素材と技法、感性をもとに創意に満ちた作品世界をつくり上げてきました。工藝作家たちは伝統を受け継ぎながら、みずからの造形思想と哲学を大切に育んできたといえます。
これまでそれぞれの道を歩んできた工藝の流派がその枠を超えて同じ土俵に立つことで、新たな創造の一歩を踏み出すことはできないか。あえて原点に立ち戻ることによって、日本の工藝はさらに成長できるのではないか。今回で5回目を迎える私の監修企画によるLIXILの展覧会には、そんな夢と期待を込めました。
昨年の展覧会では、鍛金、鋳金、彫金といった金工の技法や流派を超えた作品が並び、ひとつの成果を得たと感じています。今回はさらに世界を広げ、さまざまな素材と技法を生かした発信力のある作品が一堂に会することで、工藝とは何かを根底から問うことができればと思っています。
作品の選考に当たって、ご推薦並びに多大なご協力を頂いた秋元雄史・東京藝術大学大学美術館館長と内田篤呉・MOA美術館長に心から感謝申し上げます。
今回の展覧会を足がかりに、日本の工藝がさらに新たな世界に飛躍することに今から胸を熱くしています。

宮田亮平 (金工家/東京藝術大学名誉教授)


  • 宮田亮平(金工)  1945年生  佐渡市出身
  • 室瀬和美(漆芸)  1950年生  東京都出身
  • 藤沼昇(竹工)  1945年生  栃木県出身
  • 前田正博(陶芸)  1948年生  神奈川県出身
  • 月岡裕二(截金)  1949年生  東京都出身
  • 中田一於(陶芸)  1949年生  石川県出身
  • 小林祥光(染織)  1955年生  京都府出身
  • 大樋年雄(陶芸)  1958年生  金沢市出身
  • 本間秀昭(竹工)  1959年生  佐渡市出身
  • 前田宏智(金工)  1961年  東京都出身
  • 川北浩彦(木工)  1962年生  石川県出身
  • 青木宏憧(漆芸)  1976年生  東京都出身
  • 宮田亮平(金工) 1945年生 佐渡市出身
    ≪ 生と静 ≫ W62×D26×H52cm
  • 室瀬和美(漆芸) 1950年生 東京都出身
    ≪乾漆蒔絵螺鈿盛器「珠光」≫ W48.5×D48.5×H7.5cm 重要無形文化財保持者(蒔絵)
  • 藤沼昇(竹工) 1945年生 栃木県出身
    ≪ 束編花籃 「阿呍」≫ W44×D44×H26cm 重要無形文化財保持者(竹工芸)
  • 前田正博(陶芸) 1948年生 神奈川県出身
    ≪ 色絵洋彩鉢 ≫ W42.5×D42.5×H19.5cm
  • 月岡裕二(截金) 1949年生 東京都出身
    ≪ 截金 「花舞」 ≫ W89.4×H130.3cm
  • 中田一於(陶芸) 1949年生 石川県出身
    ≪ 白銀釉裏銀彩飾瓶 ≫ W15.0×D15.0×H18.6cm
  • 小林祥光(染織) 1955年生 京都府出身
    ≪ 遥 ≫ W100×H80cm
  • 大樋年雄(陶芸) 1958年生 金沢市出身
    ≪Mother Earth 尊崇 2016≫ W75×D30×H35cm
  • 本間秀昭(竹工) 1959年生 佐渡市出身
    ≪ 流紋‐2019 ≫ W56×D25×H99cm
  • 前田宏智(金工) 1961年 東京都出身
    ≪ 金象嵌打出し銀器 ≫ W19×D19×H30cm
  • 川北浩彦(木工) 1962年生 石川県出身
    ≪ 欅造鉢 ≫ W37.2×D37.2×H19.8cm
  • 青木宏憧(漆芸) 1976年生 東京都出身
    ≪ 守箱-放- ≫ W27×D27×H56cm
会期 2019年2月7日(木)~3月19日(火)
開館時間 10:00~18:00
休館日 水曜日、2019年2月24日(日)
入場料 無料
企画制作 株式会社LIXIL

監修者について

宮田亮平

略歴
1945年 新潟県佐渡市に生まれる
1972年 東京藝術大学大学院美術研究科修士課程鍛金専攻修了
1997年 東京藝術大学教授
2005年 東京藝術大学学長(~2016年3月)
2016年 文化庁長官(4月~)
個展・受賞歴
1990年 文部省在外研究員(ドイツ)、個展(ドイツ)
2007年 第46回日本現代工芸美術展 内閣総理大臣賞受賞
2009年 第41回日展 内閣総理大臣賞受賞
2012年 第68回日本芸術院賞受賞
2013年 「宮田亮平展」高島屋(日本橋本店・横浜店・大阪店・JR名古屋店)
2015年 「宮田亮平展 海へ」三越(日本橋本店)
東京藝術大学名誉教授、東京五輪エンブレム・マスコット委員会座長
日本相撲協会「横綱審議委員会」委員 他
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