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STORY 2

雨の国、ニッポン

Deep eaves of thatched roof homes helped to prevent rain from coming inside.
雨が家の中に降り込むのを防ぐ深い軒(© Osamu Nakamura)
  • 年間降水量が約2,000ミリメートル(ドイツやフランスの2~3倍)に上る日本では、家屋においては古来「雨仕舞(あまじま)い」がもっとも重要な課題の一つでした。そのなかで、自然と対峙するのではなく、共存し、大雨や長雨、湿気に備え、安心して快適に暮らすための仕組みが自ずと生み出されてきました。

  • 19世紀の終わりに西洋式の住宅が導入されるまで、日本の民家に現在の形のような窓はなく、屋内の壁は最小限に留められていました。通気をよくするためには、すべての壁が開放されるのが理想とされ、柱と屋根がある空間にできるだけ固定的な壁をつくらず、移動や取り外しの可能な建具が壁の代わりを務めていました。また、日本建築の特徴の一つとして挙げられる縁側は、雨を遠ざけて家を守ると同時に、家の内側と外側をつなぐ、緩衝空間としての役割を果たしています。日本人は縁側を通して庭や借景を楽しみ、自然と一体感を持って生活してきたといえるでしょう。

日本家屋にはほかにも、深い軒や急な屋根勾配、雨戸や囲炉裏端など、内なる雨「湿気」を極力減らし、快適に生活するためのさまざまな知恵が詰まっています。住宅が西洋化した今日においても、自然とどう共生していくかは、日本人の生活の課題であり続けています。LIXILは製品づくりを通して、より快適な生活のためのさまざまなイノベーションを追求するとともに、住まいの設計段階から自然の力を上手に取り入れ、省エネルギーで快適な暮らしを実現する「パッシブ・ファースト」の考えを提唱しています。

深い軒と家を囲む縁側がある、岩手県遠野の豪農の家。明治時代初期築。岩手・遠野ふるさと村

深い軒と家を囲む縁側がある、岩手県遠野の豪農の家。明治時代初期築。岩手・遠野ふるさと村(Tono Furusato Village, Iwate © HIROSHI KURODA / SEBUN PHOTO / amanaimages)

武将であり漢詩の代表的な文人であった石川丈山が、寛永18(1641)年に終ついの棲すみ家か として建築した詩仙堂の書院。四季折々の美しい庭で知られる。京都・詩仙堂
武将であり漢詩の代表的な文人であった石川丈山が、寛永18(1641)年に終ついの棲すみ家か として建築した詩仙堂の書院。四季折々の美しい庭で知られる。京都・詩仙堂(Shisen-do, Kyoto © Shisen-do)
(© Shinji Hamana)

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雨の国、ニッポン

  • 「長雨」「霧雨」「こぬか雨」「村雨(むらさめ)」など、雨の降り方を表す言葉の豊富さにも現れている通り、日本は雨の多い国です。雨は人が生きていく上で欠くことのできない恵みですが、雨による湿気が時にさまざまな病気を引き起こし、生命を脅かす原因にもなります。

Deep eaves of thatched roof homes helped to prevent rain from coming inside.
雨が家の中に降り込むのを防ぐ深い軒(© Osamu Nakamura)
  • 年間降水量が約2,000ミリメートル(ドイツやフランスの2~3倍)に上る日本では、家屋においては古来「雨仕舞(あまじま)い」がもっとも重要な課題の一つでした。そのなかで、自然と対峙するのではなく、共存し、大雨や長雨、湿気に備え、安心して快適に暮らすための仕組みが自ずと生み出されてきました。

  • 19世紀の終わりに西洋式の住宅が導入されるまで、日本の民家に現在の形のような窓はなく、屋内の壁は最小限に留められていました。通気をよくするためには、すべての壁が開放されるのが理想とされ、柱と屋根がある空間にできるだけ固定的な壁をつくらず、移動や取り外しの可能な建具が壁の代わりを務めていました。また、日本建築の特徴の一つとして挙げられる縁側は、雨を遠ざけて家を守ると同時に、家の内側と外側をつなぐ、緩衝空間としての役割を果たしています。日本人は縁側を通して庭や借景を楽しみ、自然と一体感を持って生活してきたといえるでしょう。

  • 日本家屋にはほかにも、深い軒や急な屋根勾配、雨戸や囲炉裏端など、内なる雨「湿気」を極力減らし、快適に生活するためのさまざまな知恵が詰まっています。住宅が西洋化した今日においても、自然とどう共生していくかは、日本人の生活の課題であり続けています。LIXILは製品づくりを通して、より快適な生活のためのさまざまなイノベーションを追求するとともに、住まいの設計段階から自然の力を上手に取り入れ、省エネルギーで快適な暮らしを実現する「パッシブ・ファースト」の考えを提唱しています。

深い軒と家を囲む縁側がある、岩手県遠野の豪農の家。明治時代初期築。岩手・遠野ふるさと村

深い軒と家を囲む縁側がある、岩手県遠野の豪農の家。明治時代初期築。岩手・遠野ふるさと村(Tono Furusato Village, Iwate © HIROSHI KURODA / SEBUN PHOTO / amanaimages)

武将であり漢詩の代表的な文人であった石川丈山が、寛永18(1641)年に終ついの棲すみ家か として建築した詩仙堂の書院。四季折々の美しい庭で知られる。京都・詩仙堂
武将であり漢詩の代表的な文人であった石川丈山が、寛永18(1641)年に終ついの棲すみ家か として建築した詩仙堂の書院。四季折々の美しい庭で知られる。京都・詩仙堂(Shisen-do, Kyoto © Shisen-do)
  • 詩仙堂の書院に見られるように、部屋を囲む縁側が室内と庭を一体化しています。LIXILは縁側の果たす役割に着目し、家の内と外を融合するという概念を窓やガーデン製品に取り入れ、快適な暮らしづくりを提案しています。

(© Shinji Hamana)

パッシブ・ファースト

LIXILは、日本の民家の知恵を採り入れ、無理なく快適に過ごせる住まいづくりのコンセプト「パッシブ・ファースト」を提唱しています。住宅自体の断熱性能を高めるとともに、建築設計で採光や換気に自然の力を取り入れることで、エネルギーの消費を抑え、環境負荷を低減するという考え方です。例えば、風上の壁に大きな窓を設置して自然の風を通したり、夏の直射日光を防ぐ深い軒やバルコニーのオーニングやシェードをデザインしたりすることで、部屋の温度を調整するための電力機器の使用を減らすことができます。

パッシブ・ファースト

LIXILは、日本の民家の知恵を採り入れ、無理なく快適に過ごせる住まいづくりのコンセプト「パッシブ・ファースト」を提唱しています。住宅自体の断熱性能を高めるとともに、建築設計で採光や換気に自然の力を取り入れることで、エネルギーの消費を抑え、環境負荷を低減するという考え方です。例えば、風上の壁に大きな窓を設置して自然の風を通したり、夏の直射日光を防ぐ深い軒やバルコニーのオーニングやシェードをデザインしたりすることで、部屋の温度を調整するための電力機器の使用を減らすことができます。

屋内向けタイルの進化

  • 空気を美しく整えるインテリア壁材「エコカラット」は、住空間をより快適にするLIXILの革新的な発明の一つです。粘土鉱物などの微細な孔を持つ原料を焼成した内装壁材で、意匠性に富むだけでなく、季節を問わず快適な湿度を保ち、気になるニオイや有害物質も軽減します。平成10(1998)年に初めて発売されて以来、快適で健康的な住まいづくりに貢献し続けています。

LIXILの統合会社の一つ、トステムは、高度経済成長期における戸建住宅の需要増加に対応するため、昭和42(1967)年に軽量で高品質なアルミサッシの一貫生産体制を構築しました。以来、サッシのリーディングカンパニーとして日々技術開発を進め、お客様が住まう環境に適した商品を次々に生み出してきました。LIXILの最新の高性能窓「レガリス」は、世界初の「高性能5層ガラス」と「高性能フレーム」により、窓に求められる開放性と透明性を確保しながら、壁とほぼ同等の断熱性能を実現しています。

(Nacasa & Partners Inc. © HOUSE VISION)

日本の住空間に革新的なアイディアを提案していくというトステムの精神を受け継ぎ、LIXILは国際的に活躍する建築家 坂茂(ばんしげる)氏とともに、「HOUSE VISION 2016 TOKYO EXHIBITION」に斬新な発想の家を出展。画期的なウィンドウシステムを用いることで、自由度の高い開かれた住空間を創造しました。

  • Story2 Herovisual: Sixty-Nine Stations of Kiso Kaido Highway: Suhara Hiroshige Ando, 1835-38, ukiyo-e Denman Waldo Ross Collection 06.1684 Photography © 2017 Museum of Fine Arts, Boston. All Rights Reserved. c/o DNPartcom

屋内向けタイルの進化

  • 空気を美しく整えるインテリア壁材「エコカラット」は、住空間をより快適にするLIXILの革新的な発明の一つです。粘土鉱物などの微細な孔を持つ原料を焼成した内装壁材で、意匠性に富むだけでなく、季節を問わず快適な湿度を保ち、気になるニオイや有害物質も軽減します。平成10(1998)年に初めて発売されて以来、快適で健康的な住まいづくりに貢献し続けています。

LIXILの統合会社の一つ、トステムは、高度経済成長期における戸建住宅の需要増加に対応するため、昭和42(1967)年に軽量で高品質なアルミサッシの一貫生産体制を構築しました。以来、サッシのリーディングカンパニーとして日々技術開発を進め、お客様が住まう環境に適した商品を次々に生み出してきました。LIXILの最新の高性能窓「レガリス」は、世界初の「高性能5層ガラス」と「高性能フレーム」により、窓に求められる開放性と透明性を確保しながら、壁とほぼ同等の断熱性能を実現しています。

(Nacasa & Partners Inc. © HOUSE VISION)

日本の住空間に革新的なアイディアを提案していくというトステムの精神を受け継ぎ、LIXILは国際的に活躍する建築家 坂茂(ばんしげる)氏とともに、「HOUSE VISION 2016 TOKYO EXHIBITION」に斬新な発想の家を出展。画期的なウィンドウシステムを用いることで、自由度の高い開かれた住空間を創造しました。

  • Story2 Herovisual: Sixty-Nine Stations of Kiso Kaido Highway: Suhara Hiroshige Ando, 1835-38, ukiyo-e Denman Waldo Ross Collection 06.1684 Photography © 2017 Museum of Fine Arts, Boston. All Rights Reserved. c/o DNPartcom