世界のタイル博物館

イギリスのタイルについて

産業革命の時代に富を得た人々は、新しい文化を生活の中に貪欲に取り込んでいった。なかでも芸術性や清潔感に富むタイルは、高まる衛生志向とともに住宅には欠かせないものとして中産階級を中心に普及していった。機械による大量生産が可能になり、1900年前後の建築ブームの中、ミントンやウェッジウッドなどの多くのタイルメーカーによって、多様な様式のタイルが生産された。一方で、画一的な工業製品への反動から、従来の手仕事を再評価するアーツ・アンド・クラフツ運動が起こった。

  • 草花文銅版転写タイル
    19世紀
    154×154×10(mm)

    細密画的なタイルの絵付けを銅板転写により施している。これによってタイルの生産効率が飛躍的に向上した。

  • 草花文湿式多色象嵌タイル
    19世紀

    湿式成形の素地にローラーで窪みを付け、そこへ着色した粘土泥漿を流し込んで象嵌する。
    粉末原料を使う乾式成形による象嵌もつくられた。

  • 草花文手描きタイル
    【ウィリアム・ド・モーガンのタイル】
    19世紀
    155×155×10(mm)

    ウィリアム・ド・モーガンはイギリスのアーツ・アンド・クラフツ運動に参画したタイル界を代表するデザイナー。手描きの絵付による傑作を残した。

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