世界のタイル博物館

日本のタイルについて

古来、日本の建築は木と土と紙でつくられ、素材のもつ美しさを大切にしていた。西洋の装飾する感覚からは程遠く、繰り返しの装飾を取り込んだのは明治に入ってからである。瀬戸でつくられた本業敷瓦は、西洋の影響を受けて白地に呉須の藍色で文様を絵付けした染付で、日本における最初の本格的なタイルとして、建物の水周りの壁や床に張られた。その後、ヴィクトリアンタイルを模倣したタイルが国産化され、国内のほかアジア諸国で使われるが、やがて日本独自の発展を歩み続け現在に至っている。

  • 緑彩花文敷瓦
    【伝東大寺敷瓦】
    奈良時代中期(8世紀)
    295×295×35(mm)

    東大寺建立時(751年)のものとされている。奈良三彩様式を備えた日本で最初の釉を使用したやきもの。

  • 本業染付花文敷瓦
    明治時代(19世紀~20世紀)
    147×147×18(mm)

    瀬戸では、有田から導入された磁器の製法を「新製」、従来の製法によるものを「本業」と呼び区別した。転写技術により文様付けをしたもの。

  • 薔薇文タイル
    英国ヴィクトリアン様式写し
    製造元:淡陶
    20世紀

    明治時代末にイギリスのヴィクトリアン・タイルを参考に乾式成形の多色装飾タイルの国産化に成功し、昭和初期まで多彩装飾タイルを製造した。

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